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ARってどうやって"そこ"に出現させ、固定させてるのか? - マーカー編

※この記事は、XRをビジネスで活用する時に必要な、技術的な知識や考え方を、非技術者向けに噛み砕いて書いております。

AR、MRでは、現実世界に2Dや3Dオブジェクトがあたかも出現してるかのようにそこに固定されています。今回は、どのようにしてスマホやHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が、どのような仕組みでARやMRの表現を実現しているのでしょうか。

 

AR表現

 

 

大きく分けて下記の2つのアプローチがあり、サービスによってはどちらか一方しかできない場合があります。STYLYでは、コンテンツ制作者がどちらかを選ぶことができます。

 

  1. 平面認識による現実世界の認識
  2. マーカー認識による現実世界の認識

今回は、2のマーカー認識について解説します。

 

2.マーカー認識による現実世界の認識

制作したARオブジェクトを、現実世界に出現させる時、「認識したマーカーの場所」を起点に、相対的にARオブジェクト、AR空間を展開させる方法です。

よく使われるのが、QRコードマーカーです。その他特徴点の多い画像、イラスト、写真等をマーカーに設定することができます。STYLYでは、制作したシーンに自動でマーカーが作成されるため、そのマーカーを使うのが最も簡単です。

 

 

こちらの動画は、渋谷CASTで実施した、XRの水族館のコンテンツです。

動画内00:08あたりで、STYLYカメラ内でマーカーを読み取っています。実際の渋谷CASTには起点となるマーカーを設置して、そのマーカーを起点にXR空間を制作することで、現実世界のの渋谷CASTに一致する形で、XR水族館を体験することが可能になります。

 

 

マーカーを使った施策実施についての注意点は以下です。

  • マーカーを起点にXR空間が展開されるので、マーカーの位置を固定にする必要がある
    • マーカーの位置を動かしてしまうと、展開される空間の起点(原点)がズレてしまう為
    • シーンURLの遷移の入り口としてだけマーカーを使う場合は、この限りではありません
  • マーカーが小さいと、認識の精度が多少落ちるため、マーカーの大きさは15-20cm以上を推奨しています。
    • ポストカードや紙面にARコンテンツを載せる場合や、コンテンツ自体の大きさが机の上だけ程度の大きさの場合は、この限りではありません。

 

 

 

 

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