【無料で簡単につくれる!】ARの作成方法やツールを紹介
近年、注目を集めているAR技術。現実世界にバーチャルな情報を重ね合わせることで、よりインタラクティブな体験を提供することができます。しかし、AR開発は専門知識が必要で、コストも高額…そんなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
実は、無料で簡単にARを作成できるツールがいくつか存在するんです!今回は、そんなツールや方法を紹介していきます。
ARとは?どんなことができる?
ARとは?ARを使うとどんなことができるのか?をまずは簡単にご説明します。
ARとは
ARを簡単に説明すると、現実世界にバーチャルな情報を「プラス」することで、発信側と受信側が双方向に様々な体験を提供できる技術です。
ARとは「拡張現実」のこと
ARは「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と訳されます。これは、現実世界にデジタル情報を重ね合わせることで、新たな視覚体験を提供する技術です。
ARの技術と仕組みについて
ARは、カメラで撮影した映像にCGなどの情報をリアルタイムで合成することで、あたかも現実世界に存在しているかのように情報を表示します。
ゲームアプリ「ポケモンGO」などのエンターテイメント分野、ARを使った家具の配置や洋服の試着などにおけるビジネス分野など、様々な分野で活用されています。
利用されているARにはWeb ARとアプリARの2種類がある
ARには、大きく分けてWebARとアプリARの2種類があります。
WebARは、アプリをインストールすることなく、ブラウザ上でAR体験を提供できる方式です。一方、アプリARは、専用のアプリをインストールして利用する方式です。
WebARは、手軽にAR体験を提供したい場合や、多くの人に体験してもらいたい場合に適しています。一方、アプリARは、より複雑な機能や高精度なトラッキングが必要な場合に適しています。
ARを使うメリットとは?
ARを使うメリットについて詳しく解説していきます。
1.今までにない事業アイデアが生まれる!
ARは、これまで不可能だった新しい体験やサービスを生み出すことができます。例えば、
- 商品パッケージにARを載せて、商品の詳細情報を表示
- 観光スポットにARで歴史解説を表示
- 名刺にARを載せて、動画プロフィールを表示
このように、ARを活用することで、顧客に新たな価値を提供することができます。
2.PR活動や広告を活用してマーケティング市場を広げられる
ARは、顧客の購買意欲を高める効果的なツールとして活用できます。例えば、
- 商品のカタログにARを載せて、実際に部屋に配置したイメージを確認
- 試着アプリで、実際に服を着ている様子をバーチャルに確認
- 説明書にARを載せて、操作方法を分かりやすく説明
このように、ARを活用することで、顧客に商品やサービスをより深く理解してもらうことができます。
3.社内業務を効率化できる!
ARは、社内業務の効率化にも役立ちます。例えば、
- マニュアルにARを載せて、作業手順を分かりやすく説明
- 遠隔操作で、現場の作業をサポート
- 設備点検にARを使って、問題箇所を迅速に特定
このように、ARを活用することで、作業時間を短縮したり、ミスを減らすことができます。
ARは自社で作れる?制作費や所要期間は?
自社でARコンテンツを制作すれば、顧客体験の向上や業務効率化など、様々なメリットがあります。
しかし、AR制作には専門知識や技術が必要で、時間とコストがかかるイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
ARを自社で作る際の作成費用や作成期間について紹介します。
ARを自社で制作する場合は2つの方法がある
結論から言うと、ARは自社でも制作できます。制作方法には、制作ツールを使う方法と、制作会社に依頼する2つ方法があります。
1.制作ツールを使用する
近年、ノーコード・ローコードで簡単にARコンテンツを作れるツールが多数登場しています。これらのツールを使えば、専門知識がなくても、比較的短期間でARコンテンツを制作できます。
メリット
- 比較的低コストで制作できる
- 制作期間が短い
- 独自のアイデアを自由に表現できる
- 知識や経験がなくても制作できるツールがある
デメリット
- 表現できる機能やデザインに制限がある
- 複雑なARコンテンツは制作できない
- ツールの使い方を覚える必要がある
2.制作会社に依頼する
専門知識や技術を持つ制作会社に依頼すれば、高品質なARコンテンツを制作できます。複雑な機能やデザインも実現可能です。
メリット
- 高品質なARコンテンツを制作できる
- 複雑な機能やデザインも実現できる
- 自社で制作する時間とコストを削減できる
デメリット
- 自社制作よりは制作費が高くなる
- 制作物によっては制作期間が長くなる場合がある
- 自分の思い通りにならない可能性がある
制作ツールと制作会社のどちらがおすすめ?
それぞれの特徴を比較しました。
項目 |
制作ツール |
制作会社 |
費用 |
比較的低コスト |
中~高コスト |
制作期間 |
短い |
長い(制作物によって異なる) |
表現できる機能 |
制限がある |
制限がない |
デザイン |
制限がある |
自由度が高い |
知識・経験 |
多少必要 |
不要 |
自由度 |
低い |
高い |
無料で使えるおすすめのAR作成ツール4選
無料で使えるAR作成ツールをご紹介します!
STYLY
概要
- 会社名:STYLY
- サービス範囲:VR/AR/MRコンテンツ制作・共有プラットフォーム
- 有料機能:あり
- サポート機能:ドキュメント、チュートリアル、フォーラム
- 日本語表記:あり
特徴
- WEBブラウザーでARを作成できるツールがある
- 都市に対してARコンテンツを配置できる
- スマートフォンやHMDなど、幅広いデバイスに対応している
こんな会社におすすめ
- 都市を使ったARコンテンツを展開したい
- 幅広いデバイスに対してコンテンツを配したい
- HMDを使ったAR/MR体験で新体験エンタメを提供したい
Google「ARcore」
概要
- 会社名:Google
- サービス範囲:スマートフォン向けのAR開発プラットフォーム
- 有料機能:なし
- サポート機能:ドキュメント、チュートリアル、サンプルコード
- 日本語表記:あり
特徴
- 無料でARアプリが作成できる
- スマホのカメラとセンサーのみでARが利用できる
- 豊富なサンプルコードとチュートリアル
- 日本語のドキュメントも充実
こんな会社におすすめ
- 初めてARアプリを開発する
- 低コストでARアプリを制作したい
- Androidスマートフォン向けのARアプリを開発したい
Lightship
概要
- 会社名:Niantic
- サービス範囲:リアルワールドARプラットフォーム
- 有料機能:あり
- サポート機能:ドキュメント、チュートリアル、フォーラム
- 日本語表記:一部あり
特徴
- リアルワールドにARコンテンツを配置できる
- 高精度なマーカーレスAR技術
- マルチプレイヤーAR体験
こんな会社におすすめ
- 高精度なARアプリを開発したい
- リアルワールドにARコンテンツを配置したい
- マルチプレイヤーAR体験を提供したい
8th Wall
概要
- 会社名:Niantic
- サービス範囲:WebベースARプラットフォーム
- 有料機能:あり
- サポート機能:ドキュメント、チュートリアル、フォーラム
- 日本語表記:一部あり
特徴
- Webブラウザ上でAR体験を提供できる
- コードを書かずにARコンテンツを作成できる
- 高度なAR機能
こんな会社におすすめ
- アプリをインストールせずにAR体験を提供したい
- コードを書かずにARコンテンツを作成したい
- 高度なAR機能を利用したい
まとめ
今回紹介したツール以外にも、さまざまなAR作成ツールがあります。それぞれのツールには特徴があるので、用途や目的に合わせて選ぶことが重要です。
無料ツールを活用すれば、専門知識がなくても簡単にARを作成することができます。ぜひ、あなたもARに挑戦してみてはいかがでしょうか?