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AR技術を活用した最新の事例20選を紹介!ARの基本も解説

IT開発の分野が急速に発展し、AR技術を活用した企業や団体が増えています。

しかしARがどういったものかということを知らない方も、まだまだ多くいます。

またAR技術を活かしたいと思っても、どのように活かしたらよいのかわからない方もいるでしょう。

今回は、ARの基本情報と最新のAR技術を活用した事例について、ご紹介します。

 

 

ARとは?ARでどんなことができる?

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まずはARの基本的な情報についてご説明します。

ARを知らない方でもわかるように概略をお教えします。

ARについて詳しく知っている方も、おさらい感覚でサラッと目を通していただけるとうれしいです。

 

ARとは

「AR」とは、スマートフォンやタブレット、スマートグラスを使用して画面上に表示されるCGの画像・映像を、現実世界に重ね合わせることです。

 

ARとは「拡張現実」のこと

ARは「Augmented Reality」を略した単語です。

和訳すると拡張現実になります。

これはデジタル情報であるCGと実際に現実世界にある画像や映像を組み合わせ、現実世界に仮想空間を作り出す技術です。

 

ARの技術と仕組みについて

ARで具体的にどのようなことをしているのか、身近なサービスでどのように使われているかというと

  • QRコード状のARマーカーをスマートフォンなどで読み取ると企業の情報や製品のサービス内容を3Dや動画でお客様に把握してもらう
  • 注文住宅をしたお客様の住宅建築イメージを3Dで土地に表示する
  • 入居を考えているマンション・アパートに架空の家具を配置して入居後のイメージをお客様に体感してもらう
  • ARを使用した3Dの映像・画像・音声を使用したイベントで、今までにない革新的なエンターテイメントを楽しんでもらう

などです。

 

最新のAR技術を使ってできることとは?

最新のAR技術を使ったものでもっとも有名なのが、2016年にリリースされたスマートフォンアプリの「ポケモンGO」です。

スマートフォンを通して現実世界にポケモンの画像・映像を重ね、まるで目の前にポケモンがいるかのような臨場感あふれる体験を行えます。

2024年の4月時点では、まだまだARは発展途上の段階です。

今後はさらにARの技術も進化していきます。
ロボットや未来のアニメ・漫画・小説でしか登場しなかったシステムが登場することはもちろん、今までは実現不可能だと思われていたことが、できるようになる可能性を秘めています。

 

ARを使うメリットとは?

それでは実際にARを使う際のメリットとは、いったいどんなものでしょうか?

ARを使うメリットは、

  1. 今までにない新しいアイデアが生まれる!
  2. PRや広告に活用できる
  3. 新しいビジネスにつながるチャンスがある!

の3つです。

 

1.今までにない新しいアイデアが生まれる!

現実世界でできなかったこともARを使用すれば、できるようになります。

ARを使用することで自宅にいながら、インターネットの3Dショッピングでリアルな買い物ができるようになりました。

またARによってスポーツ観戦中に、選手の情報を同時に確認できるようになりました。

今まで不可能だと考えられていた固定観念を破壊し、新しいアイデアを生み出すチャンスをARは与えてくれるのです。

 

2.PRや広告に活用できる

紙や画像のみのPRや広告に比べて、ARは人の目線を集めやすいです。

それは3Dを駆使した映像や動画といった動く・動かすことができる立体的なコンテンツだからです。

イギリスのロンドンのスタートアップ「Zapper」の研究によるとARを使用した広告の方が、従来の広告よりも70%記憶に残りやすいそうです。

没入感の高いARを活用することでPRや広告による宣伝は、波及効果が上がると考えられます。

 

3.新しいビジネスにつながる可能性がある!

ARサービスやアプリのリリースをすることで、新しいビジネスにつながる可能性が広がります。

ARはありふれた現実世界を、夢と希望にあふれた非日常な空間にします。

そのため人の好奇心や注目を集めやすいです。

また普段の日常とは違う体験ができるため、人の心に「おもしろい」「楽しい」といったプラスの影響を与え、SNSで「バズり」やすいです。

それは社会現象を巻き起こしたポケモンGOの成功や、ARを導入した企業のお客様の獲得率アップからも見ることができます。

ARを取り入れて、まだ夜に出ていない新しいビジネスを考えてみませんか。

 

 

AR技術を活用した最新事例20選!S__99975177

 

1.花王 エッセンシャルスマートスタイル

「花王株式会社」は「クラウドサーカス株式会社」のARアプリ「COCOAR2」を採用しました。

ヘアケア製品「エッセンシャル スマートスタイル」の商品パッケージロゴ部分をCOCOAR2で読み取ると、商品CMに出演している俳優の成田凌さんと女優の清野菜名さんの限定フォトフレームが表示されます。

成田凌さん・清野菜名さんと写真が撮れるプロモーションを2017年の10月16日から2018年1月31日まで行いました。

 

2.オンワード樫山 ARファッションショー

「株式会社オンワード樫山」は「株式会社MESON」と協業し、ARランウェイ「PORTAL BY JOSEPH」を制作しました。

PORTAL BY JOSEPHはARでランウェイを出現させ、ショッピングを体験できるサービスです。

新作アイテム、おすすめコーディネートを楽しめるだけでなく素材感や着心地まで体感できます。

2019年8月23日から銀座シックス、東京ミッドタウンのガレリア2Fのショップで実施されています。

 

3.ニトリ RoomCo AR

「株式会社ニトリ」は2018年10月に「株式会社リビングスタイル」のインテリア試着アプリ「RoomCo AR(ルムコエーアール)」に商品の掲載を始めました。

アプリをダウンロードして、スマートフォンのカメラ機能に写した室内に3D家具の配置を試すことができます。

現在は、アプリのインストールが不要であるニトリ独自のAR「NITORI AR 家具試し置き」もご利用になれます。

 

4.日経AR

「日本経済新聞社」は日本経済新聞の紙面情報をさらに充実させる「日経AR」を2018年11月20日にリリースしました。

利用方法は日経ARをインストールし、紙面にかざすだけです。

紙面では掲載できない音や映像を体験することができます。

 

5.江戸東京たてもの園鑑賞ナビ

東京都小金井市の江戸東京たてもの園は、2024年の4月25日から「江戸東京たてもの園鑑賞ナビ(通称:たてもの園ナビ)」をリリースしました。

園内の歴史的建造物の解説機能、音声ガイド、現在地や園内の目的地を表示できます。

古い建物の写真や昔の道具の使い方についての動画も見れます。

たてもの園ナビがあれば、7ヘクタールある園内を迷子にならずに見学できますよ。

 

6.山口県美祢市×シナモロール ARイベント

山口県美祢市は「株式会社サンリオ」とコラボ企画をし、「山口県美祢市×シナモロール ARイベント」を開催中です。

美祢市の観光スポットをめぐり、ARコンテンツで写真撮影を行うとシナモロールとフレンズが現れます。

開催期間は2024年4月27日から2025年3月30日までです。

サンリオ好きでシナモロールファンの方は必見ですよ。

 

7.いわき市 全国初AR避難訓練実施

福島県いわき市は2024年3月3日に、全国初となるARでの避難訓練を実施しました。

スマートフォンのカメラ機能で災害現場を撮影・報告し、アプリを起動させたままでいると安全な避難経路の指示が表示されます。

参加者である60代男性は「スマホは苦手だが、矢印が案内してくれて便利だったので使い方を学んで活用できるようにしたい」とコメントしました。

 

8.ヤマト運輸 EASY CREW

ヤマト運輸は、2020年6月からスイスのチューリッヒに本社がある「Scandit」のARアプリ「Scandit Barcode Scanner SDK」を、配送スタッフである「EASY CREW」のスマートフォンに導入しました。

荷物に貼られた伝票をスキャンすると配送準備を考えたトラックへの荷物の積み込む順番や位置などの指示をスマートフォンの画像で受けることができるシステムです。

アプリの導入で配送スタッフの業務の効率化と時間短縮が行われました。

9.東京国立博物館 トーハクなび

「東京国立博物館(通称:トーハク)」の公式鑑賞ガイドアプリが「トーハクナビ」です。

ARアプリをダウンロードし、おすすめ展示の解説を音声と文章で楽しめます。

鑑賞コースガイド、スタンプラリーなどの体験型コンテンツを博物館や自宅で体験できます。

日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語に対応しています。

 

10.神戸三宮商店街 ソラ水族館

「株式会社U.」は2021年の11月6日、7日の2日間でARグラスを使用して兵庫県の神戸三宮商店街をまるごと水族館にしました。

現実世界と仮想空間が交差する「ソラ水族館」のイベントが開催されたのです。

最先端のARグラス「nreal light」を装着し、まるで水中世界にいるような体感をお客様は体験しました。

 

11.渋谷PARCO 【初開催】冬の渋谷の夜空を彩るAR花火イベント〜 MIRAI HANABI in SGIBUYA PARCO 〜 

「株式会社パルコ」が運営する「渋谷PARCO」は、グループ会社の「j.フロント リテイリング株式会社」及び「株式会社STYLY(スタイリー)」とともに「【初開催】冬の渋谷の夜空を彩るAR花火イベント〜 MIRAI HANABI in SGIBUYA PARCO 〜」を2024年2月1日〜2月14日に開催しました。

アプリ「STYLY」をダウンロードしたスマートフォン、タブレットで音楽と光とAR花火のコラボレーションを鑑賞できます。

 

12.LAWSON からあげクンARラリー

「株式会社ローソン」のコンビニエンスストア「LAWSON」は2024年4月2日からスマートフォンやタブレットで楽しめる「からあげクンARスタンプラリー」という新サービスを導入しました。

限定フレーバーの商品パッケージ裏面に印字されている二次元コードでARコンテンツが楽しめます。

ARコンテンツを楽しむとポイントが貯まり、10ポイント貯めると新たなARコンテンツを楽しめる仕様です。

 

13.ユニバーサル・スタジオ・ジャパン マリオカート〜クッパの挑戦状〜

USJのスーパー・ニンテンドー・ワールドに

ARゴーグルを装着し、マリオたちおなじみのキャラクターとカーレースを楽しむライド型のアトラクションです。

まるでマリオカートのゲームの世界で実際に、カーレースをしているような臨場感を味わえますよ。

 

14.オーラルケア浦安歯科 小児歯科・矯正歯科 BiPSEE医療XR

千葉県浦安市にある「オーラルケア浦安歯科 小児歯科・矯正歯科」はVR・AR両対応装置の「BiPSEE医療XR」を使用しています。

小さいお子様の医者・病院嫌いを克服する装置となっています。

なかでも「トムとジェリー」のアニメが人気です。

夢中になって、治療が終わったことに気づかないお子様もいるそうです。

 

15.私立巣鴨中学校・高等学校 学校体育実戦発表会

2024年3月3日、東京都の「私立巣鴨中学校・高等学校」で「学校体育実戦発表会」が行われました。

世界36カ国に展開している「株式会社meleap」の「HADO」を体育授業で使用した際の模擬授業となります。

近い将来、ARが学校教育に導入されるのか、今後の動向に目が離せません。

 

16.ライオンキング 字幕グラス

2018年の2月27日から「劇団四季」は「ライオンキング」の公演で聴覚障害者や海外のお客様に向けた字幕グラスの貸出を実施しています。

対応言語は日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語の4カ国語となります。

※貸出は事前予約となっています。公式HPでご確認ください。

 

17.ガスト ARお花見

「株式会社すかいらーくホールディングス」のファミリーレストラン「ガスト」は2024年3月21日から4月10日までの期間に店内でお花見ができる「お花見ガスト」を導入しました。

メニュー表のQRコードをスマートフォンやタブレットで読み込むと卓上に小さな桜の木が出現します。

花粉症でお悩みの方も、満開の桜を楽しめるかわいいお花見です。

 

18.すずめの戸締まり

「KDDI」は新海誠監督の映画作品「すずめの戸締まり」とコラボし、特設サイトで作品の世界観を楽しめるARコンテンツを、2022年10月28日から展開しました。

InstagramのARレンズを活用し、空の風景に合わせてキャラクターを現実世界に投影し、現実世界を映画の作品へと変化させます。

すずめの戸締まりの公式Instagramが投稿した#ダイジンといっしょは、39,000以上のいいねがつきました。

 

19.SARF×カクヨム 短編こわ〜い話コンテスト

「KADOKAWA株式会社」の運営するWeb小説サイト「カクヨム」と音声ARアプリの「SARF」が音声AR肝試しの共同プロジェクトを企画しました。

スマートフォンやタブレットの位置情報とARの音声情報を組み合わせた、新感覚のホラー。

日本の地方を訪れ、音声を味わうホラーコンテンツ。

リリースは2024年の夏です。

今年の夏の夜は、ひんやりとした空気感を味わえそうですね。

 

20.旭山動物園AR どうぶつ図鑑 第2版 坂東元/監修

「東京書籍株式会社」が出版した「旭山動物園AR どうぶつ図鑑」は33種類以上の動物の動画が見られます。

アプリをインストールしたスマートフォンを起動すれば動物の骨や、動物たちの目になって世界を見れます。

紙の書籍では表現しきれないコンテンツを豊富に盛り込んだ図鑑です。

旭山動物園に行ったことのない大人も、子どもも楽しめますよ。

 

 

まとめ

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今回の記事で、ARについてと最新のAR技術を活用した事例をイメージできましたか。

現在AR市場は、今後ますます拡大すると期待され、世界から注目を集めています。

アメリカの「Goldman Sachs」社を始めとした企業は、2025年にAR・VRの市場規模は750億ドル程度の試算になると予測しました。

ARを活用した企業・団体は増加しつつあります。

最先端のAR技術を導入すれば、企業は新規事業を打ち立てることができ、成長できます。

また地域活性化や、昨今の世情によってギスギスしてきている人の心を癒やし、元気づけることもできます。

あなたも最先端のAR技術を導入して、明るい未来を描きませんか。

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